【PR】

  

Posted by TI-DA at

2012年02月22日

大地震から1年

2011年2月に大きな被害を出したクライストチャーチ地震から今日で丁度丸1年が経ちました。

市の中心にあるハグレーパークでセレモニーが催され、多くの人が足を運びました。

僕は残念ながら仕事の都合で会場にはいけませんでしたが、テレビでその様子を
中継していたので、テレビで見ていました。

セレモニーは終始厳かな雰囲気で進み、日本人を含む犠牲になった184名全員の
名前も読み上げられました。

数字でひとくくりにしてしまうと無機質な感じがして、なんとなくピンとこないところが
ありますが、一人一人の犠牲者の名前を聞くと、本当に尊い命が一瞬で失われたことを
改めて感じます。

地震当時、もっとも被害の多かった市の中心部にいた人も多く、一歩間違えば自分の
命も危なかったと感じた人も多いと思います。

それだけに、今回のセレモニーは人事とは思えず、じっくりと見入ってしまいました。


地震から1年が経ちましたが、市の中心部は今だ立ち入り禁止のままで、所々
当時の崩れた建物が残っている状況で、お世辞にも復興は進んでいるとは言えません。

逆に、多くの余震で新たに封鎖される建物も増えて、復興しつつも、被害が広がって
いるとも言えなくもないです。

ただ、スピードは遅いですが、着実に一歩ずつクライストチャーチの復興は進んでいます。
地震によって営業できなくなったお店は場所を変えて再開し、仕事を失ったひとは
新たな会社で仕事を始め、家が住めなくなった人は新しい土地に移り住む。

こういった話をよく耳にするようになり、地震前とは同じような生活とはいきませんが、
皆今の状況を受け入れて、人それぞれ前を向いて暮らしているんだな、と感じています。

地震で犠牲になった方々は、夢半ばで人生を絶たれてさぞかし無念だと思います。

月並みな言葉ですが、生きている人はこういった人たちの思いを乗せてしっかり前を
向いていかなくてはと思います。
  
タグ :地震


2012年01月25日

映画 The Emperor に出演するエキストラ募集

今、オークランドで映画 The Emperor に出演するエキストラ募集しています。

この映画は終戦直後の日本を舞台に、日本の戦後統治を主導したダグラス・マッカーサー元帥のスタッフの一人を主人公に描く歴史ドラマらしいです。

主演は、人気TVドラマのLostに出演していたマシュー・フォックスで、マッカーサー役は
トミー・リー・ジョーンズだそうです。

求人情報を見ると募集条件は、日本人で5歳ー85歳の方。
撮影日は3月17日(土曜日) で、オークランド近郊で1日撮影が行われるそうです。

報酬は$180-$240とのことなので、結構美味しい仕事ですね。

仕事がある人でも、それを休んで行ったほうが割りが良いかも(笑)

詳細は以下をご覧下さい。

http://nzdaisuki.com/cf_event/detail.php?parent_id=4269

今回の撮影はオークランドということで僕は応募できそうもないですが、オークランド
近辺に滞在しているワーホリの方など試しに応募してみてはいかがでしょうか。

書類選考があると思いますが、きっと良い経験になると思います。
  


2012年01月01日

2012謹賀新年

明けましておめでとうございます。

いよいよ2011年が終わり、2012年になりました。

相変わらずニュージーランドでは正月の雰囲気は全くなく、
毎年この時期は何か物足りない気がします。

一応、我が家では、昨日は年越しソバ、今日はお餅を食べて
少しでも正月気分を出そうとしていますが、正月番組もなく、
外は夏日で、やっぱり正月気分はほとんど感じません(笑)。

毎年のことですが、この年末年始だけは日本に帰ってお正月を
味わいたいと思います。

ニュージーランドに住んでる日本人も結構、同じようにおせち料理を
作ったり、お餅を作って食べたり、日本の番組を見たりなど日本の
お正月気分を家庭で味わおうとしている人は多いです。

日本人の中にある、「お正月」というのは結構特別なもので、どうやら
体の奥深くに染み込んでいて、なかなか忘れられないもののようです。

こういった習慣は、日本にいるときは考えたことがありませんでしたが、
精神的な部分に深く根ざしているものだと感じます。

日本には1年間に色々イベントがありますが、こういったイベントは節目として
気持ちの切り替えに意外と重要な役目を果たしていると思います。

こういったイベントがあることで1年間を適度に区切って、より充実した生活が
送れるような気もします。

個人的には、お正月、お盆休み、大晦日辺りがないと1年間がマンネリ化といいますか、
単に同じ1日が365回続く平凡な感じがします。

お正月で言えば、日本全体が正月気分になって、それを味わいながら初詣に行ったり、
新年の挨拶などしてなんとなく新年が始まるという気持ちになるわけですが、これがないと
1月1日も12月中旬もたいして変わらないわけです。

カレンダーはもちろん変わりますが、これだけでは「新年」という感じはしません。

1月1日から何を書いているのかわからなくなってきましたが(苦笑)、新年という気分を
味わっていないからこそ、元旦からいつものようにパソコンに向かい、このような
記事も書けるわけです(笑)。

生まれてから30歳まで日本でずっと暮らしてきて、そこで培われた文化や習慣は
直ぐには、というか一生といってもいいくらい忘れられないもののようです。


と、言うことは、

来年も再来年も、それ以降もずっと年末年始は物足りないと感じることになりそうです(笑)

5年に1回くらいはお正月に日本に帰りたいと思いつつ、

皆様、今年もよろしくお願いいたします。  

2011年12月16日

もうすぐクリスマス

もうすぐクリスマスですね。

子供も小学校が今日で終わり、クリスマスホリデーに突入しました。

NZの学校は年末年始の休みが一番長いです。

NZは今、夏なので夏休みともいえますが、この休みは12月19日~2月頭まであり、
実に2ヶ月以上もあります。

子供は休みに入って嬉しいかもしれませんが、大変なのは親。

仕事は当然そんなに長く休めないので、その間、子供をどうするかが悩みの種になります。

NZでは13歳以下の子供は一人で家に置いてはいけない法律があり、
必ず親や同伴者(14歳以上)がいなければいけません。

ですから親が共働きの家庭では、休みの間に子供を預かってくれる所を探します。

親戚や友人に子供を預かってもらう人もいますが、ニュージーランドには共働きの家庭
のために休みの間、子供を預かってくれる組織があります。

これはホリデープログラムと言いますが、小学生や中学生を集めて毎日色々なイベント
事をしたり、みんなで出かけたりします(動物園や遊戯施設など)。

ホリデープログラムは有料ですが、政府の補助金が一部出るため、意外と安く預かって
くれるため、利用している親御さんも多いです。
(我が家も利用しています)

NZでは共働きの家庭が多いので、こういった仕組みがあると大変助かります。


さて、話は変わりますが、今はニュージーランドは夏です。
夏のクリスマスになります。

先日、一年ぶりにクリスマスツリーをガレージの奥から引っ張りだして飾りつけを
しました。



年々飾りを追加して大分派手なクリスマスツリーになってきました(笑)。


今、確かに夏なのですが今日の気温は現在11度で外は雨。

完全に冬です・・・。

久しぶりに暖炉を焚いています。

先週までは25度前後の夏日が続いていたのですが、今週は雨ばかりで気温も
低くまた冬に戻ってしまいました。

この気温差はNZならではですね。

天気予報によると数日は気温が低そうなので、風邪を引かない様に注意しなければ
いけません。

NZに済んで7年程になりますが、この気温差だけは相変わらず慣れず、ちょっと油断
するとすぐに体調を崩してしまいます。

ちなみにニュージーランド人は結構寒さに強く、冬でも少し日が出ていると半袖で
街中を歩いている人を多くみかけます。
(実際に体温も37度前後と日本人に比べ高いらしいです)

ただ、地元の人に体調の話をしたら、「私も」と言っていました。
いかにニュージーランドで生まれ育った人といえども、この気候の変化は対応できない
らしいです(笑)


もう少しで僕も年末年始の休暇に入ります。

休み中、特に大きな予定はないのですが、一度は子供達を連れて
キャンプに行きたいと思っています。

休みの前にアレコレとプランを考えるのは楽しいですね~。
  
タグ :クリスマス


2011年12月01日

世界の汚職番付 ニュージーランドのクリーン度は?

前回記事に続きまた政治ネタですが、今日、面白い記事を見つけました。

世界の汚職番付というものがあるそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111201-00000061-jij-int

世界の汚職や腐敗を監視するNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」
(本部ベルリン)は1日、2011年の「汚職番付」を発表した。


こんな組織があるのですね。
なんとここでニュージーランドは1位と出ていました。

最初、げっ、一番汚職が多いの!?

と、思ったら世界で1番クリーンな国ということらしいです。


意外なところでニュージーランド(笑)


ちなみに日本は14位だそうです。


この順位付けの根拠がイマイチわかりませんが、まぁこのような形でニュージーランドの
政治などが評価されるのは良いことですね。

確かに考えてみると、NZの政治や政府機関などであまり汚職っぽいの
は感じません。
(単に政治関連ニュースがチェックできていないからかもしれませんが・・・)

なんとなくですが、日本に比べて全体的に付き合い方がドライというか、
あっさりしている国民性である気はします。
また、与党もコロコロ変わって、権力が長期間特定の団体に集中しないのも
あるからかもしれません。

汚職に関しては、国民性や文化的な背景が影響している部分もあると
思いますが、こういった良い点は今後も続けて欲しいところですね。

  

2011年11月27日

ニュージーランドの総選挙

ニュージーランドで3年に一度の総選挙が昨日ありました。

ニュージーランドは一院制で、これまでの3年間は国民党が政権を担っていました。
そして野党の第一党は労働党。

今回の選挙は下馬評では国民党有利と言われていましたが、フタを開けてみたら、
やっぱり国民党の圧勝。

これまでの政権運営が認められ、今後3年間は国民党にとってより政権運営しやすく
なると思います。

この3年間を振り返ると、政府は地震災害や経済不況などいろいろありましたが、
大きな失敗をせず、ソツなくこなしてきた印象です。
また、緊縮財政で経済を立て直す方針が国民に受け入れられたのかもしれません。
あと、首相のアピールもうまい気がします。

それに対して労働党は存在感が薄く、また労働者の賃金アップなどいくつかエサを
ぶら下げてたようですが、それもイマイチ反応が鈍く、選挙が終ってみたら議席減
の惨敗。
今後は当然党首の責任問題になると思われます。


ニュージーランドの政治は、日本の政治と比べると国民との距離が近い気がします。
民意が反映されやすいし、逆に政府の方針が生活に直結している感じです。
そしてとにかく変化が早い。

例えば、新聞をよくチェックしておかないと、いきなり今まで無料で受けることができた
公的サービスがなくなったり、有料になっていたりなんてことはよくあります。
しかもギャップが激しくコロコロ変わる。

いきなり$100ドル近く生活費の負担が増えるなんてこともあるので一般市民に
とっては大きな影響があります。

ニュージーランド政府は良し悪しはありますが、日本に比べると動きが軽快だと
思います。


さて、国民党の党首であるジョン・キーが再びニュージーランド首相となって舵取りを
するわけですが、彼は政治家になる前は金融業界に身をおいていたそうです。
そういった背景もあり経済界には明るく、また情勢を見極めるのもうまいという話を
人から聞いたことがあります。

世界情勢をみるとアチコチに火種がくすぶっていて、今後3年間もきっと平穏な航海に
はならないと思いますが、うまくニュージーランドを導いてほしいものです。  

2011年10月26日

ラグビーワールドカップ NZ優勝!

いや~、遂にやりました!

ラグビーワールドカップで開催地、ニュージーランドが優勝しました!

決勝前の予想ではホームゲームということもあり、ニュージーランドが
勝つという意見が大勢を占めていました。

正直、あとは結果だけ待つような雰囲気で、楽観視していた人も多かった
と思います。

ただ、いざ試合が始まってみるとおぃおぃっ!という感じでフランスにかなり
押される場面もあり、終ってみれば超僅差の1点差!
最後までハラハラドキドキ、目の離せない展開でした。

もしも決勝で破れでもしたら・・・・と考えるとゾ~~っとしますが、1点差でも
勝ちは勝ち。

故障者続出で文字通り満身創痍のワールドカップでしたが、めでたく24年ぶりの
優勝です!


そして、今日オークランドに続き、クライストチャーチでも優勝パレードが開催され、
オールブラックスの選手達が優勝カップをクライストチャーチ市民にお披露目して
くれました。

僕は残念ながら仕事があり行けませんでしたが、5万人以上の人が集まったそう
です。

今年はクライストチャーチや日本の地震など災害も多く、また経済も下降気味で
あまり良いニュースはありませんでしたが、ワールドカップが開催されたこの1ヶ月
は大いに楽しむことができました。

やっぱりスポーツは楽しいですね。


  


2011年10月17日

オールブラックスが決勝進出!

昨夜、ラグビーワールドカップで準決勝戦、地元ニュージーランドとオーストラリアの一戦がありました。

結果は20-6で見事、ニュージーランドの勝利。

この準決勝での強敵オーストラリアとの対戦が事実上の決勝戦と言われ、ここに勝てるかどうか
が最大の山場と言われるほど注目されていた試合ですが、無事勝つことができてホッとしました。

もちろん試合はテレビで見ましたが、会場は当然超満員。

きっと各地のスポーツバーやイベント施設も沢山の人で賑わったと思います。

かなり激しい試合で、負傷者、流血続出の試合でしたが、かなり見ごたえのある試合でした。

特にオールブラックスのディフェンスはチェックが早く素晴らしかったと思います。

個人的に審判が結構見方についていたシーンも多かった気がしますが、どのスポーツでも
ホームゲームはそんなものでしょうから、これは然るべき(?)ものでしょう。

ただ、審判云々は別にしても、ホームゲームということでオーストラリアはプレー中、かなり
プレッシャーを受けていたと思われ、所々ミスも見られました。


さて、いよいよあと一つ。

23日の決勝戦、フランス戦を残すだけになりました。

悲願の優勝まで手が届くところまできました。

ちまたでは、フランスは格下相手(NZは世界ランク1位、フランスは5位)なので
普通に戦えば勝てるという風潮ですが、相手もここまで勝ち上がってきたチームだし、
試合を見ても強いのは間違いないので楽観はできません。


・・・・が、オーストラリアを倒した今、どうしても目の前に優勝の文字が(笑)


それだけに、決勝でもし、万が一、オールブラックスがコケたら・・・・・

きっと暴動でしょうね ガ-ン


故障者続出でチーム事情は厳しいですが、若手、ベテラン共にぜひあと一戦、
頑張ってほしいと思います。




  


2011年09月06日

ラグビーワールドカップ

遂に今週末、ニュージーランドでラグビーのワールドカップが開催されます。

今週は新聞も特集が組まれ、毎日ワールドカップ関連記事が沢山入っていて
、本番に向けて徐々に盛り上がってきました。

あいにくクライストチャーチは地震の影響で開催地から外れてしまいましたが、
国を挙げての超ビッグイベントに国民の関心度も急上昇ではないでしょうか。

ニュージーランドはご存知の方もいると思いますが、ラグビーが国技というほど
ラグビーファンが多く、子供達はサッカーボールよりもラグビーボールを持っている
子供の方が多いくらい広く浸透しているスポーツです。

そのラグビーのニュージーランド代表チームであるオールブラックスは今大会は
自国開催ということもあり、もちろん大本命。

悲願のワールドカップ制覇に向けて準備は着々と進んでいるようですが、実はオール
ブラックスがワールドカップで優勝したのは意外にも第1回ワールドカップ(1987年)の
1回のみだそうです。

それ以降は毎回本命視されても何故かワールドカップでは優勝できないという、
変なジンクス?があります。

そんなこともあってか、今回は最低でも優勝という風潮が既に出来上がっている感が
あり、代表チームは相当なプレッシャーがあると思いますが、なんとかここで一花咲かせて
欲しいと思います。


また、ワールドカップ開催に向けて、各地で色々それにちなんだイベントも催されていますが、
オークランドのショッピングモールではこんな出来事も。



こういったものは、フラッシュモブというそうで、携帯電話やインターネットなどで一般の人が集まり、
短時間に目的の行為を行い直ぐに解散することを指すそうです。

踊っているのはハカといいますが、ニュージーランドの原住民であるマオリの戦闘前の踊りです。
オールブラックスが試合をする前にもハカを踊りますが、ニュージーランド人はこれを見ると、
一気にボルテージが上がります(笑)

今回はニュージーランド代表もそうですが、日本もワールドカップに参戦するので楽しみが
2倍です。

どちらも頑張って全力を出し切ってほしいですね。
暫らくはテレビから離れられそうもありません。

ちなみにこのワールドカップは9月9日~10月23日まで。  


2011年09月04日

クライストチャーチ地震から1年

2010年9月4日のクライストチャーチ地震から丸1年が経ちました。

時が経つのは本当に早いものですね。

震災から1年経ってもまだまだ街の中心部は封鎖されたままで、
取り壊し予定のビルはまだ半分以上残っているなど、なかなか
復興が思うように進んでいない状態ですが、この日を境にクライスト
チャーチは本当に大きく変わったと思います。


この地震が起こるまではクライストチャーチは地震のないエリアだと
皆が思っていました。

長く住んでいても地震で揺れを感じるのは数回あるかないかという感じで、
ニュージーランド移住のメリットの一つに地震がないと挙げる人も結構いました。

当然地元民は地震の怖さなど知る由もなく、震災対策も恐らくあまり意識
したこともなかったでしょう。

そこで、2010年9月4日、いきなりマグニチュード7.1の大きな地震。

地震慣れした日本人でもかなり驚いたので、地元の人たちはかなりの
衝撃だったと思います。

ですが、このときは幸いにも死者が0名で奇跡的に被害が小さく済みました。

地震の話題が出るたびに、建物やインフラなど色々被害があって大変だね、
という話になりますが、話の最後には、死者が一人もでなくて良かったね、で
いつも終っていました。

この地震をきっかけにしてクライストチャーチ付近の大地は再び活動期に入り、
頻繁に余震がおこるようになって、そして今年2月の大きな被害を出した地震に
つながるわけです。


きっと誰もがそうだと思いますが、今のような状況を1年前は誰も想像できなかった
と思います。


本当に、人生何が起こるかわからない。


ついつい何事もなく生きていると、当然の如く明日も同じような日が続くと
思いがちですが、実は普通の生活こそ不安定なものの上に成り立っていると
いうことを地震後に改めて感じるようになりました。

自分の身の回りだけではなく、世界の経済や国際情勢なども予想できないような
ことが突然起こります。


何事も絶対はない、と。

どんなことでもひっくり返ることがある。


地震から丸1年を迎えて、このことを改めて肝に銘じておきたいと思います。  

2011年08月12日

クライストチャーチ復興プラン

2月のクライストチャーチ地震から丁度半年が経ちました。

最近は余震もだいぶ減ってきて、それにつれて地震の感覚も徐々に忘れつつありますが、
今日、市からクライストチャーチの復興プランが発表されました。

今だ、市の中心部は立ち入り禁止で、ビルの解体作業もなかなか進んでいない状況ですが、
ようやく半年を経て先の大まかな見通しが立ちました。



Draft Central City Plan

150ページにも及ぶ資料が公開され、こちらはまだドラフト版ということです。

以前に市がクライストチャーチの再建について市民から積極的に意見やアイデアなどを
募集していましたが、パッと見た感じではなかなか良い感じです。

ほとんど絵しか見ていませんが(汗)

一口で言うと、よりガーデンシティらしく、緑豊かな街にするようです。

これまでも街の中心部には公園など緑が多かったですが、もっと増やすみたいですね。
そして、ライトレールと呼ばれる電車も走らせる計画です。

またビルなどの建物は7階建ての高さに制限し、街のシンボルである大聖堂の
屋根より低くするみたいです。(地震で屋根が崩れてしまい、低くなってしまいましたが)

この復興プランは10年以上かけて、20億ドル(1200億円以上)の予算を投じる
計画らしいですが、地元新聞はこの計画をいささか希望が大きすぎると評しています。

恐らく予算のことを言っていると思うのですが、このお金をどこから出すのかが問題ですね。
今後、税金などが上がるのは間違いないと思いますが、どれくらい市民が負担していく
のかという所もこれから要チェックです。
  

2011年07月19日

なでしこジャパンの快挙はニュージーランドでも

女子サッカー、なでしこジャパンがあのワールドカップで優勝という快挙を遂げ、
一日経ちました。

まだ信じられない感じです。

僕は昨日の朝6時ごろからクライストチャーチの自宅でインターネット観戦
していました。

遅いネット回線で途切れる映像にイライラしながら見ていましたが、早朝にも
関わらず大興奮。
危ないシーンや得点シーンには一人で朝っぱらから声を上げてしまいました(笑)

本当になでしこJAPANは素晴らしいですね。何度も諦めかけましたが、選手達は
最後の最後まで自分達を信じて全力で戦っていたと思います。

最後のPK戦が決まったあとは興奮して仕事が全然手に付かず、一日中ソワソワ
していましたが(笑)、久々の日本の素晴らしいニュースに本当に感謝です。

日本ではどれくらい話題になっているかわかりませんが、このニュースはもちろん
ニュージーランドでもラジオやテレビで流れました。

http://tvnz.co.nz/football-news/japan-win-women-s-world-cup-in-shootout-4308692

日本がワールドカップを初勝利したことは衝撃的だった、
劣勢にも関わらずこのドラマティックな展開は震災被害を受けた日本に
良いニュースをもたらした。
また、試合後の "To our friends around the world - thank you for your support," 
(世界中の友人たちへ、援助どうもありがとう)という横断幕のメッセージを試合後に
掲げていたことについても書かれていました。


さすがにワールドカップで優勝すれば、世界中でニュースになりますね。
文字通り、「世界のなでしこJAPAN」だと思います。

これまであまり見る機会がなかった女子サッカーですが、今回じっくり観戦してみて、
女子サッカーには男子サッカーにはない面白さを知ることができました。

今回の快挙で今まで女子サッカーに日が当たらなかった分、日本中が大フィーバーに
なれば良いですね。
  


2011年07月01日

福島原発行動隊を応援!

今だ収束が見えない福島第一原発と放射能の汚染問題。

一度引退したベテラン技術者達が原発を収束させるために再び現場に立ち上がったそうです。

このプロジェクトは、「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」と呼ばれ、代表の山田 恭暉氏(72歳、
元住友金属工業技術者)が代表を務めています。


「若い奴にやらせるわけにはいかない」

原発の問題を収束させるには安定した冷却設備を設置する必要がありますが、建設、運用、
保守などは高度に放射能汚染された環境下で作業する必要があります。

山田さんはインタビューで、

現状の原発への対応はやっつけ仕事で無理があり、長期的に安定した設備は作れない。
しっかりとした設備を作るには若い人よりは放射線の感度が鈍く、残された人生が少ない
引退世代がやるべきだ。
例え何かあっても、少なくても次の世代に悔いを残すことはない。

と仰っています。


今の事態をさらに悪化させないため、最悪のシナリオを避けるために、このプロジェクトで退役した
元技能者・技術者のボランティアによる行動隊を立ち上げ、この国難に対処すべく、広く参加者を
募っています。

既にこの福島原発行動隊に参加表明している人数は400名以上に及び、元プラント技術者や
元大学教授など様々な分野で抱負な知識や経験やを持つベテラン技術者が集まり、国内外の
賛同者や応援者からも500万円を越える支援金も集まっています。

応募資格は、「原則として60 歳以上、現場作業に耐える体力・経験を有すること」となっており、
これは身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済むということからこのような
条件になっているそうです。

このニュースは世界各国でも報道され、福島原発行動隊のオフィシャルサイトの掲示板には
様々な国からコメントが寄せられています。

福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト


掲示板の中にはさまざまな応援メッセージがありますが、中には海外から支援を申し出る技術者も。
  続きを読む


2011年06月24日

震災被災者のための政府の大きな決断

クライストチャーチは相変わらず頻繁に余震が起こっています。

どこかのニュースでは、6月上旬までに起こった余震の数が書いてありました。
その数を見てビックリ!。

ハイチが42回、
日本が726回、
クライストチャーチ(カンタベリーエリア)が7000回以上!

いつから計測しているのかわかりませんが、最初にクライストチャーチで起こった大地震が
去年の9月なので、それ以降だとしてもかなり多い。

ほとんど揺れっぱなし(笑)

もちろん体感できない地震も含まれていると思うので、いつもゆらゆら感じるわけでは
ありませんが、確かに余震は多い気がする。

去年の9月の地震がくるまでは、このエリアはほとんど地震の無いエリアでした。
ニュージーランドに移住してから6年間で感じた地震は1、2回?というぐらい。

それだけにこの変わりようはすごいとしかいいようがないですね。
恐るべき地球のパワー。


さて、クライストチャーチは度重なる地震の影響で、今だ生活に不自由している方々が
大勢います。
特に液状化の被害が酷い東側のエリアは余震が発生するたびに、土砂が噴出したり、
水道や下水などが止まるなど困難な生活が続いています。

昨日、ニュージーランド政府は被災者に対して一つの大きな決断を下しました。

政府は、震災の被害の大きさによってエリアを3つに色分けして、それぞれ
被害の大きい順にレッド、オレンジ、グリーンゾーンとしています。

最も被害の酷いレッドゾーンのエリアに対しては、そのエリアの修復はせず、
政府が家と土地を買い上げて、9ヶ月以内に立ち退きを要請するそうです。

現時点でレッドゾーンで対象となる家屋は約5000戸。

オレンジゾーンにあるエリアや家屋は、個別に状況を見て判断するようですが、
これが約1万戸。

小規模のダメージやダメージの無いエリアで居住可能なグリーンゾーンは10万戸
あるそうです。


買い上げる価格はその家の保険のタイプによって増減するそうですが、政府の
査定価格に基づいて決めるようです。

震災後、レッドゾーンにある家は家屋自体のダメージや環境の悪化により売るに
売れない状況で、住民にとってはかなりの負担となっていたのでこの政府の決断は
住民に配慮した手厚い保障だと思います。

ただ、政府に売ったお金ですぐに新築が買えるかというと恐らく殆どの家では厳しい
気がしますが、まとまったお金にはなるはずなので、別の家を買う頭金にすることはできる
と思います。

厳しい財政の中で新たな歳出は回り回って国民に返ってくると思いますが、被災者
のサポートのためにはこれらは仕方がないことだと思いますし、良い決断だと思います。

もし自分が被災した時には同じように政府が支えてくれると思えば、税金などお金を払う
気にもなりますし。

震災以降、なかなか復興が進まず皆イライラしていたところですが、一つ大きく前進した
気がします。

この調子で政府には復興の道筋をどんどんつけて行って欲しいと思います。  


2011年06月15日

クライストチャーチの大きな地震

今年2月のクライストチャーチ地震以降、また大きな余震が月曜日(6/13)にありました。

午後2時過ぎにマグニチュード5.5。
その後にマグニチュード6。

その後、今日までに体感できる余震が断続的に発生しています。

今回の大きな余震では幸い死者は出ませんでしたが、けが人は
でているようです。

また、建物の倒壊や崖崩れなどもあったようです。
また、液状化現象が街の東側の広い範囲で再び起こり、水、電気、下水など
のインフラが止まっている状況です。


2月の地震からようやく落ち着いてきて、復興ムードになってきたところで
また地震。

皆、もう、いいかげんにしてほしいという気持ちだと思いますが、もうここまで
きたら受け入れて、前だけ向いてやるしかないですね。


今日から液状化の被害を受けたところに行って、泥の除去ボランティア
に行ってきます。

筋トレだと思って、頑張ってきます!  


2011年05月30日

食パン作り

最近、パン作りにハマッています。

以前、妻がパンのレシピ本を買ってきて、それに触発されて
暇な時に試行錯誤しながらパンを焼いています。

もともと妻はお菓子は作るのですがパンはほとんど作りません。

そんな妻がなぜ、わざわざパンの本を買ってきたのか・・・。

(妻)焼きたてパンが食べたい。でも作るのは面倒。
  ↓
(妻)レシピ本を買って、見えるところに放置
  ↓
(僕)レシピ本を手にとって読む
  ↓
(僕)なんだか興味が出てきた。
  ↓
(僕)パン作ってみたい。
  ↓
(僕)パン作った。
  ↓
(妻)焼きたてパン食べた。

という意図がありありとわかったのですが、見事にその術中に
ハマリました(笑)。

パンはバターロールや少し固めのくるみパン、あまい菓子パンなどいろいろ
作りましたが、最近は食パンを作っています。

パンは作ってみると、意外に奥が深く難しい。

特にシンプルな食パンは難しい。

毎朝食べられるような食パン、お店のパンの味を目指していますが、
なかなか思ったような物が作れません。

色々インターネットで調べて、レシピや材料の配合など調べていますが、調べるほど
奥の深さを感じます。

毎回作る毎に配合を変えて改良を重ねてきたところ、数々の失敗作を経て、
ようやく今朝作ったパンが少し納得いくものができました。



このパンは少しバター多めのリッチな生地でボリュームがあります。

パンのきめ細かさ、パンを裂いたときにスッと縦に裂けるような感じがなかなか
出せなかったのですが、今回はうまくいきました。

これまで一次発酵後のガス抜きが少なかったようで、目の粗いパンになっていた
ので、ようやく一歩前進した感じです。

まだ少し重たい感じがするので、これをベースにしてさらに改良を加えていきたい
と思います。

  
タグ :パン


Posted by yoron at 07:41Comments(0)今日の献立

2011年05月27日

NZの光ファイバーネットワーク

先日、ニュージーランドに光ファイバーネットワークを構築する話題が
新聞などに出ていました。

ニュージーランドのインターネット環境は日本に比べて10年ぐらい遅れている
気がします。
インターネットはADSLがメインですが、今だダイアルアップを使っている家庭も
多くあります。
また、通信費も従量制で高く、スピードも遅くて日本とは比べ物になりません。


数年前に現在の与党(国民党)が公約として、光ファイバーネットワークを構築する
ということを言っていた気がしますが、最近、ニュースでこの話題が出てきて、
ようやく話が具体的になってきたか・・・・と思っていました。

んで、一般家庭が使えるようになるのはいつ? いつ頃なの?
このストレスから解放されるのはいつなの? 来年? 再来年?


はい、一瞬目を疑ってしまいました。

2019年だそうです。。。。

しかも2019年までに75%のニュージーランド人に光ファイバーネット
ワークの提供と目標としているそうです。

「目標」・・・・、ニュージーランドではこの言葉は「遅れる」と同意語です。

光ファイバーを通すのは約10年後って・・・。
日本では既にメジャーな通信方式だってのに。

これでは、10年後はまた時代遅れってことにもなりかねない。

孤島であるニュージーランドにとって、通信のインフラを整えてIT産業を
延ばすメリットはかなり大きいと思っている人は多いはずだけれど・・・。

呑気な国民性がここにも垣間見ることができました(泣)  

2011年05月08日

蒸気機関車に乗ってきました

今日は久しぶりの晴れ。
朝から気持ちの良い青空が広がりました。

数日前の新聞に今週末にアッシュバートンというクライストチャーチから
車で1時間くらいの町でSLが走るという記事が載っていました。

もし週末に晴れたらみんなでSLに乗りに行こうと話していたので、予定
通り今日、子供達を連れて行ってきました。


現地に着いたら駐車場はガラガラ。
本当にここで機関車に乗れるのか一瞬不安がよぎりましたが、建物の奥で
ポーっっという汽笛の音が早速聞こえてきて、子供達は大喜び。

場内に入ってみるといました。

生き物のようにシュー、シューっと蒸気を放ちながら出発を待っている機関車が。




この機関車はJA1260という名前らしいです。




車両は3両。
ホームはガラガラです。





ここは機関室
真ん中の丸いのが炉のフタで、パカッっと開くと中でメラメラと火が燃えているのが見えます。





その反対側には石炭が。





出発直前に蒸気を噴出する機関車。
ものすごい音がしました。








こちらは動画。
白い蒸気の中から、機関車が出てくる様子がカッコイイです。




構内には、朽ち果てて何ともいえない雰囲気を放っている客車もありました。




乗っている時間は15分程度ですが、結構楽しめました。
やっぱりSLは間近でみると迫力が違います。
黒光りしていて力強く、呼吸をしているような感じで、子供達も圧倒されて
いました。

頼めば先頭の機関車両にも乗せてくれるようなので、鉄道マニアにはきっとたまらない
でしょうね。
月に1回くらい運行しているようなので、また機会があれば遊びにきたいと思います。


ちなみにこちらは、途中にあるラカイアという町の魚の巨大オブジェ。
ついでにパチリ。


  
タグ :蒸気機関車


2011年04月01日

Pray for Japan

日本の東日本大震災のニュースを見るたびに今だ被害者数が更新され続け、尋常ではない規模の
大災害であるとつくづく感じます。

被災された方、捜索、復旧作業にあたっている方々が一日でも早く心が休まるような状況になって
欲しいと思います。

クライストチャーチでは、これまで日本の被災者に送る救援金を集めるために、各グループ、個人がバザーを開いたり、募金活動などを行っていました。

4月9日には、邦人が中心となって東日本大震災のチャリティーコンサートを開き、広く寄付金を集める予定です。

僕も出来る限り参加して手伝うつもりです。
これらが少しでも被災者に対して役に立てばと思います。


先日、Youtubeで「PRAY FOR JAPAN 世界から届いた感動のメッセージ 」という動画を見てとても感動しました。

海外から見ると、日本の行き詰まり感や先行きに不安を感じることも多々あるのですが、
最近忘れかけていた日本人の良さ、あたたかさを感じました。




日本もまだまだ捨てたもんじゃないですね。
  
タグ :地震


2011年03月15日

クライストチャーチから東北の地震被災地へ

クライストチャーチ地震のほとぼりが冷めぬうちに、まさかこのような大災害が
日本で起こるとは夢にも思いませんでした。

東日本大震災のニュースは発生以来、ニュージーランドでも大々的に放送しています。
映像を見るたびに、自分達の被災した状況とダブり、またそれ以上と思えるような想像を
絶するような悲惨な映像を見ると、なんとも表現し難い複雑な気持ちになります。

ただただ、これ以上被害が広がらないように、一人でも多くの命が助かるように遠い地から
祈るばかりです。

クライストチャーチ地震が発生した時は自分達は被災者でしたが、お互いに助け合い、
他都市からの応援や、日本を始め、海外からの支援やボランティアなどに大変勇気付け
られました。

まだ余震も続いており復興も始まったばかりですが、日本の震災のニュースを見て以来、
日本人として、日本の被災者に対してなんとか力になれないものかとずっと思っていました。


そして今、クライストチャーチの日本人の中で、日本の被災者へ支援しようとする動きが
起こり始めています。
日本の被災者に対して何か力になりたいと思っている邦人も多くいて、近日中に動きだし
そうです。

もちろん僕も参加するつもりです。
大変な状況ではありますが、自分にできることを始めようと思います。