2009年02月03日

ママさんは公共交通機関が使いにくい?

Yahooのニューストピックに興味深い記事を見つけました。

「公共交通機関は使いにくい」と感じるママが7割

目を惹いたのがページ一番下のこの話題へのコメント。

このコメントをざっと呼んだのですが、公共の場や交通機関を子連れで利用するケースについての賛否。

子連れは周りの人に迷惑。
多めに見ては。
弱者をいたわろう。
肩身が狭い。
親の行動に問題。

などなど。

これらのコメントを見る限り、日本の少子化を食い止めるのはかなり難しいのかなと思いました。

ニュージーランドに住んで子育てをしていると、日本との子育て環境の違いをとても感じますが、
日本は国策、文化、国民性、土地、人口などかなりの部分で少子化に向かう必然性を感じます。


ニュージーランドと日本の違いを所感でざっと挙げてみると、

・国策

 社会全体で子供を育てるという意識が高いと思います。
 政府の補助、警察、子育て支援の組織などが家庭の中に入り込んでくるので、
 社会全体で子供の面倒を見る感じでしょうか。

 例えば、子供(~14歳まで)はどこに行くにも(家にいるときも)保護者が同伴でなくてはいけません。
 車に子供を置いてちょっと買い物とか、家に子供を置いて近所にちょっと出かけるなどして、
 警察に通報されると捕まります。(親はちょっと大変ですが・・・・)
 長い時間、赤ちゃんの泣かせておくと警察が来るという話もたまに聞きます。
 
 金銭的な支援や定期健康診断、相談、コミュニティなども整っているので、親が孤立する
 ケースは日本に比べて少ないと思います。


・環境

 育児施設が多く、公園や授乳室などもあちこちにあります。

 公共交通機関(主にバス)は主にバスになりますが、ベビーカーの持ち込み
 OKです。
 運転士さんや利用者の理解もあると感じます。
 バスと道路の段差もないのでベビーカーに乗ったまま入れます。
 もちろん混んでいるときは大変なので、あまり乗りたくありませんが。


・職場

 子供を理由にした欠席OKです。(もちろん仕事によると思いますが)
 出産時は父親も育児休暇を取れます。(法律では最大14週間だったかな?)
 周りのパパさんたちは2~3週間ぐらい休暇を取る人が多いですね。


・国民性

 地元民は結構フレンドリーなので、知らない人でもよく話かけてきます。
 また周囲をあまり気にしません。

 道で馬鹿騒ぎしてる人達や、奇声を上げて歩いて人など見るのも日常茶飯事なので、
 子供が泣いていたり、はしゃいでいてもあまり気にならないのかも(笑)。


・土地、人口

 土地余ってます。店、道路などやたら広い。
 人口密度も少ないので、こういったストレスはあまり感じません。


と、ここまではニュージーランドの良い所。

もちろん日本と比べて悪いところもあります。

まず教育です。教育水準は日本より低いと言われています。
授業の科目が少なかったり(音楽や体育がないらしい)、レベルの
格差も大きいみたいです。

あと治安。軽犯罪が多く警察が取り締まれていないのが現状です。
またドラッグなども結構出回っているので簡単に入手できます。


個人的に日本の子育て環境を改善するには、国民の意識を変えるぐらいの
政府の強力な後押しや政策が必要だと思います。
(少子化税などを導入して集中的に対策をするなど)

もっと国が積極的に家庭に関わっていかない限り、少子化、子育て環境は
改善しないのではないでしょうか。



同じカテゴリー(ニュージーランド生活)の記事
図書館の話
図書館の話(2014-08-27 13:39)

ボクシングデー
ボクシングデー(2013-12-26 08:42)


この記事へのコメント
いろいろ読ませてもらいますね。
結構、楽しく拝見させてもらいました。

ちょっと気になる記事もあったので、ちょっとお聞きしたいなって思ったんですが、それは、今後にします。

もし良かったら、相互リンクをしても裸体と思ってんですが、どうでしょうか?

検討をお願いします。
Posted by みさえ at 2009年02月03日 09:45
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。