2011年07月01日

福島原発行動隊を応援!

今だ収束が見えない福島第一原発と放射能の汚染問題。

一度引退したベテラン技術者達が原発を収束させるために再び現場に立ち上がったそうです。

このプロジェクトは、「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」と呼ばれ、代表の山田 恭暉氏(72歳、
元住友金属工業技術者)が代表を務めています。


「若い奴にやらせるわけにはいかない」

原発の問題を収束させるには安定した冷却設備を設置する必要がありますが、建設、運用、
保守などは高度に放射能汚染された環境下で作業する必要があります。

山田さんはインタビューで、

現状の原発への対応はやっつけ仕事で無理があり、長期的に安定した設備は作れない。
しっかりとした設備を作るには若い人よりは放射線の感度が鈍く、残された人生が少ない
引退世代がやるべきだ。
例え何かあっても、少なくても次の世代に悔いを残すことはない。

と仰っています。


今の事態をさらに悪化させないため、最悪のシナリオを避けるために、このプロジェクトで退役した
元技能者・技術者のボランティアによる行動隊を立ち上げ、この国難に対処すべく、広く参加者を
募っています。

既にこの福島原発行動隊に参加表明している人数は400名以上に及び、元プラント技術者や
元大学教授など様々な分野で抱負な知識や経験やを持つベテラン技術者が集まり、国内外の
賛同者や応援者からも500万円を越える支援金も集まっています。

応募資格は、「原則として60 歳以上、現場作業に耐える体力・経験を有すること」となっており、
これは身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済むということからこのような
条件になっているそうです。

このニュースは世界各国でも報道され、福島原発行動隊のオフィシャルサイトの掲示板には
様々な国からコメントが寄せられています。

福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト


掲示板の中にはさまざまな応援メッセージがありますが、中には海外から支援を申し出る技術者も。


応援メッセージの一部にはこんな海外からの書き込みも。

・I'll help, 64 years old, good health, HVAC experience,
(手伝えます。64歳、健康、暖房、換気、および空調システムの技術があります)

・BCS is working on innovative life support technology with NASA that I believe may help with the Fukushima clean-up in the near future.
(BCSはNASAで新しい生命支援技術取り組んでおり、近い将来福島原発の問題の役に立つと思います)

・Hi, I am writting from Brazil and had just listen about The Skilled Veterans Corps. I think this is the most amazing, generous and brilliant Idea of our time. My heart is with you all and I will accompany your work. If I had the necessary age to be a volunteer, I would do so. I think that nobody is more qualified than you all. You know, this is just the beginnig because I belive pensioners can form groups for humanitarian help for many other things. They have the corage, wisdom, availability and willingness. Congratulations!
(私はブラジルから退役した技術者の話を聞いて書いています。これは私の中でとても驚くべき、すばらしいアイデアだと思います。私の気持ちはいつもあなた方と共にあります。もし私がボランティアに参加できる年齢だったら私もそうするでしょう。私はあなた方以上に相応しい人はいないと思います。
ご存知だと思いますが、これは始まったばかりです。なぜなら年金受給者達が色々な問題に大して役立つ人道支援グループを作れると信じているからです。彼らは勇気、英知、有用性、意欲を持っています。)


行動隊に参加する方々は、仕事を引退してゆっくりと老後の生活を過ごすはずだったと思います。
きっと可愛いお孫さんがいる方も多いでしょう。
子供達のため、次の世代のため、自分達がしてきた仕事に責任を持つため、日本のためなど、
色々な思いがあると思いますが、そんな方々が文字通り命をかけて立ち上がってくれたことに、
本当に頭の下がる思いです。

どうか政府や東電はこの方々のために十分なサポートをして欲しいと思います。

今後も福島原発行動隊の活動を見守り、応援していきたいと思います。



同じカテゴリー(ニュージーランド生活)の記事
図書館の話
図書館の話(2014-08-27 13:39)

ボクシングデー
ボクシングデー(2013-12-26 08:42)


 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。