2011年11月27日

ニュージーランドの総選挙

ニュージーランドで3年に一度の総選挙が昨日ありました。

ニュージーランドは一院制で、これまでの3年間は国民党が政権を担っていました。
そして野党の第一党は労働党。

今回の選挙は下馬評では国民党有利と言われていましたが、フタを開けてみたら、
やっぱり国民党の圧勝。

これまでの政権運営が認められ、今後3年間は国民党にとってより政権運営しやすく
なると思います。

この3年間を振り返ると、政府は地震災害や経済不況などいろいろありましたが、
大きな失敗をせず、ソツなくこなしてきた印象です。
また、緊縮財政で経済を立て直す方針が国民に受け入れられたのかもしれません。
あと、首相のアピールもうまい気がします。

それに対して労働党は存在感が薄く、また労働者の賃金アップなどいくつかエサを
ぶら下げてたようですが、それもイマイチ反応が鈍く、選挙が終ってみたら議席減
の惨敗。
今後は当然党首の責任問題になると思われます。


ニュージーランドの政治は、日本の政治と比べると国民との距離が近い気がします。
民意が反映されやすいし、逆に政府の方針が生活に直結している感じです。
そしてとにかく変化が早い。

例えば、新聞をよくチェックしておかないと、いきなり今まで無料で受けることができた
公的サービスがなくなったり、有料になっていたりなんてことはよくあります。
しかもギャップが激しくコロコロ変わる。

いきなり$100ドル近く生活費の負担が増えるなんてこともあるので一般市民に
とっては大きな影響があります。

ニュージーランド政府は良し悪しはありますが、日本に比べると動きが軽快だと
思います。


さて、国民党の党首であるジョン・キーが再びニュージーランド首相となって舵取りを
するわけですが、彼は政治家になる前は金融業界に身をおいていたそうです。
そういった背景もあり経済界には明るく、また情勢を見極めるのもうまいという話を
人から聞いたことがあります。

世界情勢をみるとアチコチに火種がくすぶっていて、今後3年間もきっと平穏な航海に
はならないと思いますが、うまくニュージーランドを導いてほしいものです。


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